MA-1もM-65も気になる。でも、いかつく見えない1着はどれ?
メンズのミリタリーブランドを、米軍に服を納めてきたメーカーから日本の復刻ブランドまでご紹介します。
ミリタリーは、ブランドより先に「どのアイテムを、何度の日に着るか」を決めると、選びやすくなります。
今回の記事は、以下のような方におすすめです。
・ミリタリーブランドが多すぎて、どこから見ればいいか分からない方
・MA-1、M-65、N-3B、モッズコートの違いを知りたい方
・軍に服を納めてきたメーカーの1着と、日本の復刻のどちらにするか迷っている方
・5千円以下から10万円以上まで、予算に合うブランドを知りたい方
・30代・40代になっても、子どもっぽく見えないミリタリーを着たい方
この記事でわかること
・メンズのミリタリーブランド25選の早見表と、迷ったときのTOP10
・ブランドの出自で分けた5つのグループ(軍物メーカー・日本の復刻・ヨーロッパ・機能派・手ごろ)
・MA-1・M-65・N-3B・M-51・A-2・ピーコートなど、アイテムの由来と違い
・気象庁の平年気温で見る、アウターを着分ける気温の目安
・MA-1・M-65・N-3Bの価格を、ブランドごとにグラフでくらべる
・実物(放出品)と復刻の違い、米軍のタグとサイズ表記の読み方
・送料・返品の条件と、失敗しない買い方
Buona MAGAZINE 編集部

服に悩むメンズの悩みを解決するファッションメディアです。BuonaVitaの中の人やファッション専門のライターが執筆と監修を担当しています。
※ 本記事の価格や送料は変動します。最新の内容は各ブランドの公式サイトでご確認ください。
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【早見表】メンズのミリタリーブランド25選の一覧|出自・代表の1着・価格

まずは25ブランドを1枚の表にしました。「代表の1着」は、この記事で各ブランドの基準として取り上げたものです。同じブランドでも、アイテムや素材が変わると価格は大きく変わります。
| ブランド | 国 | グループ | 代表の1着 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| ALPHA INDUSTRIES | アメリカ | アメリカの軍物メーカー | MA-1 HERITAGE FIT | ¥38,500 |
| AVIREX | アメリカ | アメリカの軍物メーカー | MA-1 COMMERCIAL | ¥27,500 |
| Schott | アメリカ | アメリカの軍物メーカー | 740 ウール ピーコート | ¥66,000 |
| ROTHCO | アメリカ | アメリカの軍物メーカー | M-65 フィールドジャケット ライナー付き | ¥22,330 |
| PROPPER | アメリカ | アメリカの軍物メーカー | リップストップ BDU ジャケット | ¥10,780 |
| TRU-SPEC | アメリカ | アメリカの軍物メーカー | Tactical Response Uniform ジャケット | ¥17,380 |
| SPIEWAK | アメリカ | アメリカの軍物メーカー | CWU-55/P フライトジャケット | ¥29,700 |
| FIDELITY | アメリカ | アメリカの軍物メーカー | S110 DOUBLE BEAVER SINGLE PEA COAT | ¥41,800 |
| BUZZ RICKSON’S | 日本 | 日本の復刻・レプリカ | Type MA-1 “ALBERT TURNER” | ¥94,600 |
| HOUSTON | 日本 | 日本の復刻・レプリカ | 5409M M-51 PARKA | ¥21,780 |
| The REAL McCOY’S | 日本 | 日本の復刻・レプリカ | TYPE MA-1 J-8279 | ¥132,000 |
| TOYS McCOY | 日本 | 日本の復刻・レプリカ | MA-1 ALBERT TURNER(MIL-J-8279A) | ¥110,000 |
| Pherrow’s | 日本 | 日本の復刻・レプリカ | L-2A フライトジャケット | ¥62,700 |
| WAIPER.inc | 日本 | 日本の復刻・レプリカ | M-43 MOD HBT コンバットジャケット | ¥15,400 |
| Barbour | イギリス | イギリス・ヨーロッパ | International ワックス コットン ジャケット | ¥74,800 |
| Nigel Cabourn | イギリス | イギリス・ヨーロッパ | 40s FIELD PARKA FADE CAMO | ¥74,800 |
| STONE ISLAND | イタリア | イギリス・ヨーロッパ | SOFT SHELL-R_E.DYE® ジャケット | ¥132,000 |
| DIESEL | イタリア | イギリス・ヨーロッパ | ボンバージャケット(W-KUNST) | ¥80,300 |
| ARC’TERYX | カナダ | 山・極地・現場の機能派 | ベータ ジャケット | ¥68,200 |
| Canada Goose | カナダ | 山・極地・現場の機能派 | ジャスパー パーカ | ¥231,000 |
| Dickies | アメリカ | 山・極地・現場の機能派 | ダックフォートワースジャケット | ¥19,800 |
| ENGINEERED GARMENTS | アメリカ | 山・極地・現場の機能派 | Bedford Jacket | ¥42,900 |
| FREAK’S STORE | 日本 | 手ごろに始める・セレクト | ビッグシルエット MA-1 | ¥12,980 |
| UNIQLO | 日本 | 手ごろに始める・セレクト | MA-1ブルゾン | ¥7,990 |
| GU | 日本 | 手ごろに始める・セレクト | パデッドMA-1ブルゾン | ¥4,990 |
※ 価格は2026年10月21日に、各ブランドの日本の公式通販、または正規取扱店(WAIPER・SEABEESなど)で見た税込の表示です。セール中だったPROPPER・TRU-SPEC・SPIEWAKは、セール前の定価です。The REAL McCOY’Sは公式通販のジャケットの一覧、Pherrow’sは税抜の表示に消費税10%を足した額です。ブランド名をタップすると紹介へ移動します。
【ランキング】迷ったらこの10ブランド|メンズのミリタリーブランドおすすめTOP10

25ブランドの中から、はじめての1着に選びやすい10ブランドを順位にしました。
順位は、日本で新品を買いやすいか、ミリタリーの定番アイテムがそろうか、価格の幅、軍との関わりを公式で示しているかを、編集部の目安でまとめたものです。
| 順位 | ブランド | 代表の1着 | ここがいい |
|---|---|---|---|
| 1位 | ALPHA INDUSTRIES | MA-1 HERITAGE FIT 38,500円 | 日本公式の年表では、MA-1・N-3B・M-65をどれも米軍に納めてきた会社。色とサイズの幅が広い |
| 2位 | HOUSTON | M-51パーカ 21,780円 | M-51パーカとMA-1が2万円台、N-3Bも3万円台で並ぶ日本の老舗 |
| 3位 | AVIREX | MA-1 COMMERCIAL 27,500円 | 空軍のコントラクターから始まったブランド。2万円台から革のA-2まで |
| 4位 | BUZZ RICKSON’S | Type MA-1 94,600円 | 軍の仕様書にもとづく復刻。MA-1・N-1・A-2の定番がそろう |
| 5位 | ROTHCO | M-65 ライナー付き 22,330円 | M-65が2万円台前半、M-51が2万円台後半、カーゴパンツが1万円台 |
| 6位 | Barbour | International 74,800円 | バイク用スーツInternationalを元にした服が、潜水艦部隊の標準の服になったブランド |
| 7位 | Schott | 740 ピーコート 66,000円 | 米海軍のピーコートを今も作る。革ジャンも定番 |
| 8位 | FREAK’S STORE | ビッグシルエット MA-1 12,980円 | 1万円台のMA-1から、ALPHAの別注まで。返品は15日以内 |
| 9位 | Nigel Cabourn | 40s FIELD PARKA 74,800円 | 古い軍服を読み解いた、大人向けのミリタリー |
| 10位 | UNIQLO | MA-1ブルゾン 7,990円 | 1万円以下でMA-1を試すなら。XS〜4XL |
ランキングの基準
・日本の公式通販・正規取扱店で、新品を買えること
・MA-1・M-65・N-3B・ピーコートなど、ミリタリーの定番アイテムがあること
・5千円以下から10万円以上まで、価格の幅をそろえて比べられること
・軍との関わり(納入・復刻の元)を、公式などの出典で示せること
順位は編集部の目安で、品質の優劣を示すものではありません。
迷ったらこの3着|MA-1・モッズコート・はじめての1着
最初の1着で迷ったら、次の3着から選べば外しません。どれもミリタリーの定番で、着こなしの幅が広い1着です。
【ミリタリーの地図】出自で分かる5つのグループと、アメカジ・ワークとの違い

ミリタリーブランドと一口にいっても、生まれ方はさまざまです。この記事では、ブランドの出自で5つのグループに分けました。
どのグループから選ぶかで、価格も、服の作りも、着たときの印象も変わります。
ミリタリー・アメカジ・ワーク・アウトドアの違い
ミリタリーとよく比べられるのが、アメカジとワークです。どれも実用の服が元なので重なる部分がありますが、生まれた場所が違います。
| 系統 | 元になった服 | 代表のアイテム | 着たときの印象 |
|---|---|---|---|
| ミリタリー | 軍の服(空軍・陸軍・海軍) | MA-1・M-65・N-3B・ピーコート | 機能が形に出る。無骨 |
| アメカジ | アメリカの日常着 | デニム・スウェット・ネルシャツ | 肩の力が抜ける |
| ワーク | 工場・現場の作業着 | カバーオール・ペインターパンツ | 丈夫で道具っぽい |
| アウトドア | 山や自然で使う服 | シェル・フリース | 軽くて動きやすい |
ただし実際には、ミリタリーのジャケットにアメカジのデニムやワークのパンツを合わせる、混ぜた着こなしがよくあります。
ほかの系統との位置関係はメンズファッションの系統一覧で、アメカジはアメカジブランドの記事、ワークはワークブランドの記事でくらべています。
【アイテム図鑑】MA-1・M-65・N-3B・M-51・A-2・N-1・ピーコートの違い

ブランドを選ぶ前に、どのアイテムがほしいかを決めましょう。同じブランドでも、MA-1とM-65ではまったく別の服です。
ミリタリーの定番は、どれも米軍などが用途を決めて作らせた服が元になっています。
| アイテム | 軍 | 何のための服 | 表地(代表的なもの) |
|---|---|---|---|
| MA-1 | 米空軍 | ジェット機の搭乗員用のフライトジャケット | ナイロンツイル |
| M-65 | 米陸軍 | 野戦用のフィールドジャケット | コットンとナイロンの混紡 |
| N-3B | 米空軍 | 寒い地域で使うパーカ | ナイロン(中わた入り) |
| M-51 | 米陸軍 | 寒い季節のパーカ(オーバーコート) | コットン |
| A-2 | 陸軍航空隊 | 革のフライトジャケット | ホースハイド(馬革) |
| N-1 | 米海軍 | デッキジャケット | ブランドによる(メルトンなど) |
| ピーコート | 海軍 | 船乗りの防寒のコート | 厚地のウール |
※ 軍・用途・素材は、米空軍協会の雑誌、英国の帝国戦争博物館、オーストラリア戦争記念館の所蔵品の説明、各ブランド(BUZZ RICKSON’S・ALPHA INDUSTRIES・HOUSTON)の公式の解説、辞書(コトバンク)をもとにまとめました。N-1は商品名の表記によります。
MA-1|裏がオレンジのフライトジャケット
MA-1は、米空軍のジェット機の搭乗員のために作られたフライトジャケットです。
BUZZ RICKSON’Sの解説によると、ひとつ前のB-15は大きなムートンの襟がヘルメットとぶつかったため、MA-1では襟をニットのリブに変えました。
使われ始めた年は、資料によって1949年、1957年、1950年代中ごろなどと分かれます。
遅くとも1950年代には米空軍で使われ、1970年代から1980年にかけて、後継のCWU-45/Pが出てきました(資料により年が分かれます)。
裏地のオレンジは「レスキューオレンジ」と呼ばれます。墜落や脱出のあとに見つけてもらいやすいように、中期の仕様書(MIL-J-8279D)から裏をオレンジにしたリバーシブルになりました。
左袖には、ペンを差すポケットが付いています。
M-65|4つのポケットとフードのフィールドジャケット
M-65は、米陸軍の野戦用のフィールドジャケットです。英国の帝国戦争博物館の所蔵品には「Introduced in 1965」(1965年に導入)とあり、名前の数字はこの年から来ています。
M-51の後継で、ベトナム戦争で広く使われました。
表地はコットンとナイロンの混紡で、胸と腰に2つずつ、ふた付きのポケットがあります。襟の中にはジッパーでしまえるフードがあり、袖口は面ファスナー、腰と裾はひもで絞れます。
本体に中わたはなく、寒い日はボタンでライナーを付けて着ます。
軍の仕様書はMIL-DTL-43455(旧MIL-C-43455)で、米国防兵站局(DLA)の記録では2020年に廃止されています。
ALPHA INDUSTRIESの日本公式の年表では、1965年にM-65の契約を得て、その後約25年作り続けたとしています。
N-3B|フード付きの寒冷地用パーカ
N-3Bは、米空軍の寒冷地用のパーカです。BUZZ RICKSON’Sは、ヘルメットをかぶったままでも雪を防げる大きなフードが特徴だと説明しています。
ALPHA INDUSTRIESは、フードの先から顔だけがのぞく形から「シュノーケルパーカ」のあだ名があったと紹介しています。
日本公式の年表では、ALPHA INDUSTRIESが最初に得た軍との契約が、1959年のN-3Bです。丈はお尻まで隠れる長さで、中わた入り。MA-1よりも寒い日に向いています。
M-51|モッズコートの元になったパーカ
M-51は、米陸軍のパーカです。HOUSTONの公式通販は、同社のM-51パーカを、1951年にアメリカ陸軍で使われ始めたオーバーコートが元だと説明しています。
後ろの裾が魚の尾のように2つに分かれているため、フィッシュテールパーカとも呼ばれます。日本では「モッズコート」の名前で売られることもあります。取り外せるライナーを付ければ、冬まで着られます。
A-2|陸軍航空隊の革のフライトジャケット
A-2は、米陸軍航空隊の革のフライトジャケットです。米空軍協会の雑誌によると、1931年5月に生産が認められ、素材はシールブラウンのホースハイド(馬革)でした。
スミソニアン国立航空宇宙博物館の所蔵品は、真ちゅうのジッパー、スナップ付きのふたのポケット、ニットの袖口と裾を持っています。
1942年に新しい発注が取り消され、1987年、空軍の40周年に山羊革で復活しました。
いまは、BUZZ RICKSON’S(山羊革、286,000円から)、TOYS McCOY(253,000円)、AVIREX(牛革、173,800円)などが作っています。
N-1とピーコート|海軍の防寒着
N-1は、海軍のデッキジャケットとして知られ、ブランドの商品名でもこう呼ばれています。
HOUSTONのWAIPER別注のメルトンのN-1は18,480円、BUZZ RICKSON’SのN-1(10月21日は入荷予定)は91,300円と、ブランドで5倍ほどの差があります。
ピーコートは、辞書では「ダブルブレステッド(両前あき)で丈の短い」防寒用のコートで、もとは漁師や船乗りの作業着とされています。アメリカの海軍兵が着ていたことで広まりました。
Schottは今も「The Original US Navy Peacoat」と名づけた740を作っていて、WAIPERでは66,000円です。
BDU・カーゴパンツ|下に合わせるミリタリー
ミリタリーはアウターだけではありません。迷彩の上下のBDUや、太ももにポケットのあるカーゴパンツも定番です。
PROPPERのBDUジャケットは定価10,780円、ROTHCOのM-65 カーゴパンツは16,500円、WAIPER.incのM-65 フィールドカーゴパンツ(初期モデル)は10,780円です。
WAIPERは、WAIPER.incのカーゴパンツの生地を「綿ナイロン混のサテン」で、実物から起こしたオリジナルと説明しています。
パンツをミリタリーにするなら、上は無地のニットやシャツにすると、大人っぽくまとまります。
CWU-45/P・L-2B・B-3|MA-1のまわりのフライトジャケット
MA-1のほかにも、フライトジャケットにはいくつかの種類があります。
CWU-45/Pは、1970年代から1980年にかけてMA-1の後継として出てきたフライトジャケットで(資料により年が分かれます)、ALPHA INDUSTRIESは外側を燃えにくいノーメックスにしたと説明しています。
ALPHAの公式通販のOXFORD CWU 45/Pは28,600円で、こちらは表地がナイロン100%のタイプです。
L-2Bは、MA-1と同じナイロンのフライトジャケットの仲間です。
WAIPERでは、ALPHAのL-2B HUNTER RELAXEDが22,000円、AVIREXのL-2B COMMERCIAL MODELが26,400円で並んでいます。
B-3は、厚いシープスキン(羊の毛皮)を使った、寒い高空を飛ぶためのジャケットです。復刻メーカーの説明では1934年に定められました。
AVIREXのTOP GUN RETRO BOA B-3はボア仕様で33,000円(WAIPER)、ムートンを使うHOUSTONのB-3は140,800円です。
【気温で選ぶ】平年の気温と、ミリタリーアウターを着分ける目安

ミリタリーのアウターは、アイテムごとに向く気温がちがいます。真冬にMA-1で寒かったり、東京でN-3Bが暑すぎたりするのは、気温とアイテムが合っていないからです。
気象庁の平年値(1991〜2020年)で、月ごとの気温と目安を重ねました。
| 月 | 東京の平均気温 | 東京の最低気温 | アウターの目安(平均気温で) |
|---|---|---|---|
| 1月 | 5.4℃ | 1.2℃ | MA-1・ピーコート・ライナー付きM-65 |
| 2月 | 6.1℃ | 2.1℃ | MA-1・ピーコート・ライナー付きM-65 |
| 3月 | 9.4℃ | 5℃ | MA-1・ピーコート・ライナー付きM-65 |
| 4月 | 14.3℃ | 9.8℃ | M-65・M-51・A-2(ライナーなし) |
| 10月 | 18℃ | 14.8℃ | BDU・シャツジャケット |
| 11月 | 12.5℃ | 8.8℃ | M-65・M-51・A-2(ライナーなし) |
| 12月 | 7.7℃ | 3.8℃ | MA-1・ピーコート・ライナー付きM-65 |
東京なら、11月と4月はM-65やM-51、12〜3月はMA-1かピーコート。朝晩の最低気温が1〜2℃まで下がる1〜2月の早朝や、長い時間外にいる日はN-3Bの出番です。
札幌は12〜3月の平均気温が0℃前後から氷点下で、N-3Bやダウンが中心になります。大阪や福岡は、年の平均気温が東京より1.3〜1.5℃高く、N-3Bを着る日はさらに限られます。
【価格マップ】MA-1・M-65・N-3Bの値段をブランドごとにくらべる

同じ「MA-1」でも、ブランドによって価格は20倍以上ちがいます。違いを生むのは、生地や部品をどこまで当時のものに近づけるか、どこで作るか、です。
アイテムごとに、この記事で確かめた価格を並べました。
ブランドごとの価格の幅(アウター)
ブランドごとに、この記事で確かめたアウター(ジャケット・コート・ベスト)の価格の幅を、同じ物差しに並べました。物差しは、1万円・10万円が同じ間隔になる「対数」の目盛りです。
【実物・復刻・ファッション】3つの違いと、米軍のタグとサイズの読み方

ミリタリーの服は、大きく3つに分かれます。軍で実際に使われた「実物」(放出品)、当時の服を作り直した「復刻」、ミリタリーの形をデザインとして取り入れた「ファッションブランドの服」です。
どれを選ぶかで、買ったあとに起きることが変わります。
米軍のタグの読み方|在庫番号・契約番号・サイズ
実物を選ぶときの手がかりがタグです。英国の帝国戦争博物館が持つ、1974年にAlpha Industriesが作ったM-65の所蔵品には、次のような情報が書かれています。
| 表記 | 意味 | 読み方の例 |
|---|---|---|
| 在庫番号(NSN) | 米軍の物品の番号。いまは13桁 | 最初の4桁が分類(8415の84=被服、15=特殊用途被服)。米国防兵站局(DLA)の説明 |
| 契約番号 | どの部署が、何年度に、どんな契約で買ったか | DSA100-74-C-0130(編集部の読み方):DSA100=発注した部署、74=1974年度、C=契約(不定量契約などを除く)、0130=連番 |
| サイズ(例:MEDIUM REGULAR) | 胸まわりと身長を別々に指定 | この1点の「MEDIUM REGULAR」は、胸囲37〜41インチ・身長67〜71インチ |
| 仕様書(MIL-DTL など) | 軍の規格の番号 | M-65はMIL-DTL-43455(2020年に廃止) |
米国防兵站局(DLA)によると、在庫番号(NSN)は13桁で、最初の4桁が分類、残りの9桁が品目の番号です。古い服では、上の例のように番号が短い表記のものもあります。
いまの米国防総省の調達規則(DFARS 204.70)の番号の構造に当てはめると、上の例は表のように読めます(編集部の読み方)。
上の例の「DSA」はDefense Supply Agencyの略で、この組織は1977年1月1日にDefense Logistics Agency(DLA)へ名前が変わりました。
頭がDSAの番号は、1977年より前の契約とみる手がかりになります(編集部の見方)。
米軍のサイズは「胸」と「身長」を別に選ぶ
日本のS・M・Lは、身幅と丈がいっしょに大きくなります。
M-65などの米軍の服のサイズは、胸まわり(SMALL・MEDIUM・LARGEなど)と身長(SHORT・REGULAR・LONG)を別々に指定します。
帝国戦争博物館の所蔵品のM-65は「MEDIUM REGULAR」で、胸囲37〜41インチ(約94〜104cm)、身長67〜71インチ(約170〜180cm)と書かれています。
身幅は合うのに丈が短い、という悩みを、REGULARとLONGの選び分けで解決できるわけです。
「ミルスペック」の意味
米国防兵站局の説明では、軍の仕様書には、性能で定める仕様(MIL-PRF)と、細かな設計の要求で定める仕様(MIL-DTL)があります。M-65の仕様書は、MIL-DTLの番号でした。
ただし、民間の商品の「ミルスペック」「MIL-SPEC準拠」の表記は、軍の検査を受けたことを示すとは限りません。どの規格に、どこまで合わせたのかは、ブランドの説明で確かめましょう。
【色と柄】オリーブ・セージ・黒・迷彩…ミリタリーの色の選び方

ミリタリーの色は、もとは軍で使うために決められた色です。だから選べる色の種類は限られていますが、そのぶん組み合わせの決まりも分かりやすくなっています。
色ごとの特徴と、合わせやすい服をまとめました。
| 色 | 合わせやすい服 | 注意すること |
|---|---|---|
| オリーブ | 白T・グレーのニット・濃いデニム・黒のスラックス | 上下ともオリーブにすると作業着に見える |
| セージグリーン | 白・黒・ベージュ | くすんだ色どうしを重ねすぎない |
| ブラック | どの色とも合う | 素材のちがいで、のっぺり見えないように |
| ネイビー | グレー・白・ベージュ | 黒と合わせるなら、素材で差をつける |
| 迷彩 | 無地の黒・白・グレー | 迷彩は1か所だけ。迷彩の小物を重ねない |
はじめての1着なら、黒かオリーブがおすすめです。黒は街着としていちばん合わせやすく、オリーブはミリタリーらしさがいちばん伝わる色です。
MA-1をリバーシブルで着るときは、裏のオレンジを表にすると目立ちます。休日のアクセントにはいいですが、30代以降は表のセージや黒で着るほうが落ち着きます。
【アメリカの軍物メーカー】米軍の服を作ってきた8ブランド

ここからは、ブランドを1つずつ紹介します。最初は、アメリカで軍の服を作ってきた8ブランドです。米軍に服を納めてきた会社と、放出品の店から作る側にまわった会社がまじっています。
MA-1・M-65・N-3B・BDUなど、定番のアイテムが1万円台から5万円台でそろいます(ピーコートのSchottは6万円台)。
WAIPERのようなミリタリーの専門店で、まとめてくらべられます。
1. ALPHA INDUSTRIES(アルファ インダストリーズ)|MA-1・N-3B・M-65を米軍に納めてきた会社

ALPHA INDUSTRIESは、1959年にアメリカ・テネシー州ノックスビルで生まれた衣料品メーカーです。日本の公式サイトでは、創業者をサミュエル・ゲルバーと紹介しています。
日本公式の年表によると、1959年に米空軍のN-3Bパーカの製造を初めて受注し、1963年にMA-1やN-2Bを含むアウターの契約を得ました。
1965年には、米陸軍が新しく開発したM-65フィールドコートを初めて受注し、その後約25年にわたって作り続けたとしています。
つまり、街で見かける「MA-1」「N-3B」「M-65」の3つを、どれも軍に納めてきた会社です。
いま日本では株式会社TSIが展開していて、公式通販は alphaindustries.co.jp です。
公式通販のMA-1 HERITAGE FIT FLIGHT JACKETは38,500円。
表地・裏地ともナイロン100%、中わたはポリエステル100%で、12色・XS〜5XLの9サイズから選べます(10月21日は予約商品の表示)。
| 項目 | ALPHA INDUSTRIES |
|---|---|
| 発祥 | アメリカ・テネシー州ノックスビル(1959年) |
| 軍との関わり | 日本公式の年表で、1959年 N-3B(空軍)/1963年 MA-1・N-2B/1965年 M-65(陸軍)を受注 |
| 代表の1着 | MA-1 HERITAGE FIT FLIGHT JACKET 38,500円 |
| ほかの定番 | N-3B HERITAGE FIT PARKA 50,600円/M-65 HERITAGE FIT FIELD COAT 44,000円 |
| アウターの価格 | 22,000円(L-2B HUNTER RELAXED、WAIPER)〜110,000円(コラボのMA-1) |
| 送料・返品 | 550円、11,000円以上で無料/返品は店側の不備のみ(到着後7日以内) |
◎ ALPHA INDUSTRIESが合う人
・MA-1・N-3B・M-65を、軍に納めてきた会社の1着で持ちたい人
・色とサイズの選択肢が広いMA-1を探している人
・3万円台からミリタリーの定番をそろえたい人
2. AVIREX(アヴィレックス)|米空軍のコントラクターから始まったフライトジャケット

AVIREXは、1975年にアメリカ空軍のコントラクター(契約業者)として始まったブランドです。公式サイトは、創業者をジェフ・クライマンと紹介しています。
空軍のパイロットが着るフライトジャケットを納めることから始まり、1985年にはスポーツカジュアルにも広げました。
いまは、革のA-2のような本格的なフライトジャケットと、ロゴの入った街着の両方がそろいます。
日本の公式通販は、株式会社TSIの直営サイト「mix.tokyo」です。
いちばん手に取りやすいMA-1 COMMERCIALは27,500円で、表地はナイロン100%、中わたにはTHERMOLITE(ポリエステル)を使っています。
同じ公式通販のMADE IN USAのA-2は173,800円。
WAIPERでは、MA-1 VINTAGEが64,900円、THERMOLITE N-3B COMMERCIAL MODELが49,500円で並んでいます。
| 項目 | AVIREX |
|---|---|
| 発祥 | アメリカ(1975年、空軍のコントラクターとして) |
| 代表の1着 | MA-1 COMMERCIAL 27,500円(ベトナム製) |
| ほかの定番 | MA-1 VINTAGE 64,900円/THERMOLITE N-3B 49,500円(WAIPER) |
| 公式通販で見た高い1着 | 《MADE IN USA》A-2 173,800円(牛革) |
| 公式通販 | mix.tokyo(株式会社TSI) |
| 買える場所 | 公式通販・WAIPER・Amazon など |
◎ AVIREXが合う人
・2万円台でMA-1を始めたい人
・ナイロンから革のA-2まで、同じブランドでそろえたい人
・ロゴのある街着も楽しみたい人
3. Schott(ショット)|米海軍のピーコートと、革ジャンの定番

Schottは、1913年にニューヨークで生まれたブランドです。創業したのは、ロシアからの移民の息子だったアーヴィンとジャックのショット兄弟です。
第二次世界大戦の間は、民間向けの革ジャケットの生産を止めて、米軍向けの生産に力を注ぎました。
米国の公式サイトは、陸軍航空隊向けのレザーやシープスキンのフライトジャケット(B-6など)と、海軍のピーコートを作ったと説明しています。
いまも作り続けている740は、公式が「The Original US Navy Peacoat」と呼ぶピーコートです。
WAIPERでは、USA LINEの740(32オンスのウール、アメリカ製)が66,000円で並んでいます。
もう1つの顔が革ジャンです。日本の公式は、1928年の「Perfecto」を世界で初めてフロントジッパーを使ったライダースジャケットと紹介しています。
50年代に出た星形のスタッズ付きの「ワンスター」は、公式通販で176,000円(アメリカ製)です。
| 項目 | Schott |
|---|---|
| 発祥 | アメリカ・ニューヨーク(1913年) |
| 軍との関わり | 第二次世界大戦で米軍向けに生産(フライトジャケット、海軍のピーコート) |
| 代表の1着 | 740 ダブルブレスト ウール ピーコート 66,000円(WAIPER、アメリカ製) |
| 革の定番 | 613US ワンスター ライダース 176,000円(公式通販、アメリカ製) |
| 公式通販 | mix.tokyo(株式会社TSI) |
| ひとこと | ピーコートは冬のきれいめにも合わせやすい |
◎ Schottが合う人
・海軍のピーコートを、元になった会社の1着で持ちたい人
・革ジャンとミリタリーを、同じブランドでそろえたい人
・長く着られるウールのコートを探している人
4. ROTHCO(ロスコ)|放出品の店から始まった、軍物の量産メーカー

ROTHCOは、1953年にニューヨーク・マンハッタンのグレート・ジョーンズ通りの小さなロフトで始まった、家族経営の会社です。
公式サイトは、当時の社名を「Morris Rothenberg & Son」と紹介しています。
はじめは古着や、第二次世界大戦の陸軍の放出品を扱う店でした。本物の放出品が手に入りにくくなると、自分たちで軍物の服を作る側にまわりました。公式の説明に、軍へ納めたという話は出てきません。
軍の服や装備を、民間向けに作り続けてきた会社です。
だからこそ、定番がそろっていて価格も手ごろです。
WAIPERでは、M-65 フィールドジャケット(ライナー付き)が22,330円、M-51 フィッシュテールパーカ(モッズコート)が27,500円で並んでいます。
M-65のカーゴパンツは16,500円、ジャングル ファティーグ ジャケットは12,980円。上下をそろえても4万円前後に収まります。
| 項目 | ROTHCO |
|---|---|
| 発祥 | アメリカ・ニューヨーク(1953年、家族経営) |
| 出自 | 第二次世界大戦の陸軍の放出品を扱う店から、製造へ |
| 代表の1着 | M-65 フィールドジャケット ライナー付き 22,330円(WAIPER) |
| ほかの定番 | M-51 フィッシュテールパーカ 27,500円/M-65 カーゴパンツ 16,500円 |
| 手ごろな1着 | 米軍 ECWCS Gen3 フリースジャケット 12,210円 |
| 買える場所 | WAIPER・Amazon など |
◎ ROTHCOが合う人
・M-65やM-51を2万円台で試したい人
・汚れを気にせず、毎日のように着たい人
・カーゴパンツまで、同じブランドで上下をそろえたい人
5. PROPPER(プロパー)|米軍向けのメーカーとして始まった、制服の会社

PROPPERは、1967年から続くアメリカの制服メーカーです。
公式サイトは、米軍向けのメーカーとして始まった(started out as a manufacturer for the U.S. military)と説明しています。
納めた品の例として、公式は水兵がかぶる白い帽子「Dixie Cup(ディキシーカップ)」を挙げています。公式によると、米国防総省へ納めた服は1億6,000万着を超えるといいます。
日本では、WAIPERで迷彩の戦闘服「BDU」のジャケットやパンツが買えます。リップストップ BDU ジャケットの定価は10,780円(10月21日はセール中)。
破れが広がりにくいように格子状に織った生地(リップストップ)を使った、実用の服です。
WAIPERのPROPPERの一覧には、米国沿岸警備隊のゴアテックスのパーカ(実物の新品デッドストック)も43,780円で並んでいます。
| 項目 | PROPPER |
|---|---|
| 発祥 | アメリカ(1967年) |
| 軍との関わり | 米国防総省に1億6,000万着以上を納めた(公式)。例:水兵の帽子 |
| 代表の1着 | リップストップ BDU ジャケット 定価10,780円(WAIPER) |
| ほかの定番 | BDU トラウザーパンツ 定価10,780円 |
| 高い1着 | 米国沿岸警備隊 FOUL WEATHER II ゴアテックス パーカー 43,780円(実物のデッドストック) |
| 買える場所 | WAIPER など |
◎ PROPPERが合う人
・1万円前後で、本物の制服メーカーのBDUを着てみたい人
・迷彩の上下で、アウトドアやキャンプにも使いたい人
・飾りのない実用の服が好きな人
6. TRU-SPEC(トゥルースペック)|軍と警察の装備を扱う会社のブランド

TRU-SPECは、アメリカのATLANCO(アトランコ)が手がけるブランドです。
ATLANCOは1950年にアトランタの軍放出品の店として始まり、いまは軍や法執行機関向けの個人装備を供給する会社だと紹介されています。
2020年の会社の発表では、創業者をジャック・ザグリン、創業時の名前を「Atlanta Army Navy」(ジョージア州アトランタ)と紹介しています。
日本では、WAIPERでTactical Response Uniform(戦術用のユニフォーム)のジャケットやパンツが買えます。
ジャケットの定価は17,380〜21,780円で、10月21日は70%OFFのセール中でした。
迷彩の柄の種類が広いのも特徴です。マルチカム、A-TACS、デジタル迷彩など、柄で選べます。
| 項目 | TRU-SPEC |
|---|---|
| 母体 | ATLANCO(1950年創業。いまは軍・法執行機関向けの装備を供給) |
| 代表の1着 | Tactical Response Uniform ジャケット(A-TACSなど)定価17,380円〜(WAIPER) |
| 柄 | マルチカム・A-TACS・デジタル迷彩など |
| パンツ | Tactical Response Uniform パンツ 定価14,080円〜 |
| 買える場所 | WAIPER など |
| ひとこと | セール中は定価の3割ほどで買えることも |
◎ TRU-SPECが合う人
・迷彩の柄にこだわって選びたい人
・サバイバルゲームやアウトドアで使う人
・セールを待って、手ごろに買いたい人
7. SPIEWAK(スピーワック)|2つの世界大戦で米軍に服を納めた老舗

SPIEWAKは、ワルシャワ出身のアイザック・スピーワックが、1903年にニューヨークへ渡って始めた会社です。
公式サイトは、ブルックリンのウィリアムズバーグにあった1部屋のロフトから始まったと説明しています。
第一次世界大戦では、軍の契約業者としてウールのコートやジャケットを納めました。第二次世界大戦では、飛行服や爆撃機用のジャケット、ピーコートなどを100万点以上納めたといいます。
いまも家族経営で、警察の制服も手がけています。日本ではWAIPERで、CWU-55/P フライトジャケットやG-8 WEP ジャケットが買えます。
どちらも定価は29,700円です(10月21日はセール中)。
| 項目 | SPIEWAK |
|---|---|
| 発祥 | アメリカ・ニューヨーク(1903年に創業者が渡米) |
| 軍との関わり | 第一次・第二次世界大戦で米軍に納入(第二次大戦は100万点以上) |
| 代表の1着 | CWU-55/P フライトジャケット 定価29,700円(WAIPER) |
| ほかの定番 | G-8 WEP ジャケット 定価29,700円 |
| 素材 | コットンナイロンの「TITAN CLOTH」 |
| 買える場所 | WAIPER など |
◎ SPIEWAKが合う人
・MA-1以外のフライトジャケットを探している人
・ナイロンの光沢が苦手で、コットン混の生地が好きな人
・老舗の歴史を知ってから選びたい人
8. FIDELITY(フィデリティ)|米海軍にアウターを納めたピーコートの会社

FIDELITYは、1941年にアメリカ・ボストンで生まれたブランドです。
ファッションメディアのインタビューでは、US NAVY(米海軍)にピーコートやCPOジャケットなどのアウターを納めてきたと紹介されています。
いまは日本の企画で、コートからジャケット、パンツまでそろえています。
WAIPERでは、S110 DOUBLE BEAVER SINGLE PEA COATが41,800円、ラムレザーのA-2ジャケットが64,900円で並んでいます。
同じくWAIPERには、MELTON 10B P-COAT(10個ボタンのメルトンのピーコート)が41,800円で載っています(10月21日は在庫切れ)。
| 項目 | FIDELITY |
|---|---|
| 発祥 | アメリカ・ボストン(1941年) |
| 軍との関わり | 米海軍にピーコートなどを納めた(報道) |
| 代表の1着 | S110 DOUBLE BEAVER SINGLE PEA COAT 41,800円(WAIPER) |
| ほかの定番 | MELTON 10B P-COAT 41,800円/LAMB LEATHER A-2 64,900円 |
| 手ごろな1着 | FIDELITY × SKOOKUM AWARD JACKET 26,400円 |
| 買える場所 | WAIPER など |
◎ FIDELITYが合う人
・4万円前後でピーコートを選びたい人
・Schottよりも手ごろな海軍のコートを探している人
・きれいめの冬の服にミリタリーを足したい人
【日本の復刻・レプリカ】当時の軍服を作り直す6ブランド

次は、当時の軍の服を、生地や部品から作り直す日本のブランドです。
BUZZ RICKSON’Sのように軍の仕様書にもとづいて作るブランドから、手ごろな価格を大事にするWAIPER.incまで、作り方の考え方がちがいます。
価格の幅は広く、2万円台でそろうHOUSTONから、軍の仕様書の番号まで名前に入れた10万円を超えるMA-1まであります。予算と、どこまで当時に近づけたいかで選びましょう。
9. BUZZ RICKSON’S(バズリクソンズ)|軍の仕様書に沿って作るフライトジャケットの復刻

BUZZ RICKSON’Sは、1993年に生まれた日本のブランドです。運営する東洋エンタープライズは、1965年に在日米軍の関係者向けに設立された会社です。
きっかけは1980年代後半。
同社の別ブランドで布のフライトジャケット「TYPE B-15」を出したところすぐに売り切れ、本格的に「復刻」したいという思いから始まったと、会社の沿革に書かれています。
公式は、当時の軍用規格(MIL SPEC)にもとづいて、素材、軍用のパーツ、全体の形までこだわると説明しています。
MA-1(Lot No. BR14900)は94,600円、N-1(10月21日は入荷予定)は91,300円、フードのないM-65は58,300円です。
ゴートスキン(山羊革)のA-2は286,000円から。いっぽうで、米陸軍のデニムのワーキングジャケットは26,400円、米海軍のダンガリー ジャンパーは24,200円です。
公式通販は全品送料無料です。
| 項目 | BUZZ RICKSON’S |
|---|---|
| 発祥 | 日本(1993年)。運営は東洋エンタープライズ(1965年設立) |
| 作り方 | 当時の軍用規格(MIL SPEC)にもとづき、素材・パーツ・形を再現 |
| 代表の1着 | Type MA-1 “ALBERT TURNER & CO., INC.” 94,600円 |
| ほかの定番 | Type N-1 91,300円/Type M-65 (No Hood) 58,300円 |
| 価格 | 24,200円(米海軍のダンガリー ジャンパー)〜319,000円(WILLIAM GIBSON COLLECTION の山羊革A-2) |
| 送料・返品 | 全品送料無料/返品は店側の不備のみ(到着後7日以内) |
◎ BUZZ RICKSON’Sが合う人
・当時の仕様に近いMA-1やN-1を新品で持ちたい人
・実物の古着ではなく、復刻を自分で育てたい人
・一生ものの1着にお金をかけられる人
10. HOUSTON(ヒューストン)|2万円台からそろう、日本のミリタリーの老舗

HOUSTONは、埼玉県さいたま市のユニオントレーディング株式会社が手がける日本のブランドです。
公式サイトは「日本で初めてオリジナルのフライトジャケットを製作した」老舗のミリタリー&アメリカンカジュアルブランドと紹介しています。
会社の発表によると、前身は1947年に米軍の払い下げの衣料を売るところから始まりました。
1964年にブランドに先がけて日本初のオリジナルのフライトジャケットを発表し、1972年にオリジナルブランド「HOUSTON」が生まれました。
いちばんの強みは価格です。公式通販のM-51パーカ(モッズコート)は21,780円、MA-1は23,980円、N-3Bは36,080円。
2万円台から、ミリタリーの定番をひととおりそろえられます。
M-51パーカは、1951年にアメリカ陸軍で使われ始めたオーバーコートが元で、表地は綿100%、取り外せるライナー付きです。
WAIPERでは、WAIPER別注のメルトンのN-1デッキジャケットも18,480円で並んでいます。
| 項目 | HOUSTON |
|---|---|
| 発祥 | 日本(前身1947年、ブランド1972年) |
| 代表の1着 | 5409M M-51 PARKA(モッズコート)21,780円 |
| ほかの定番 | MA-1 23,980円/N-3B 36,080円/M-65 PARKA 36,080円 |
| 価格 | 18,480円(CWU-9Pフライトジャケット)〜189,200円(ムートンB-7) |
| 送料・返品 | 550円、税抜10,000円以上で無料/到着後7日以内に連絡 |
| 買える場所 | 公式通販・WAIPER・Amazon など |
◎ HOUSTONが合う人
・2万円台でモッズコートやMA-1を選びたい人
・日本のブランドで、日本人の体に合うサイズを探している人
・いろいろなミリタリーを試してみたい人
11. The REAL McCOY’S(ザ・リアルマッコイズ)|軍の試作品まで掘り起こす、日本の本格復刻
The REAL McCOY’Sは、フライトジャケットやデッキジャケットなど、軍の服の復刻を手がける日本のブランドです。
公式通販のジャケットの一覧(10月21日)では、TYPE MA-1 REAL McCOY MFG. CO. / J-8279が132,000円、TYPE MA-1 / BLACKが88,000円、TYPE L-2Bが110,000円、TYPE G-1が71,500円、TYPE N-3Aが308,000円です。
新作紹介のページでは、米海軍のA-2デッキジャケット(82,500円)や、TYPE N-2の試作品(EXPERIMENTAL TEST SAMPLE)を元にした1着(297,000円)も紹介されています。
量産品だけでなく、軍の試作品まで題材にするのがこのブランドらしさです。
| 項目 | The REAL McCOY’S |
|---|---|
| 発祥 | 日本 |
| 代表の1着 | TYPE MA-1 REAL McCOY MFG. CO. / J-8279 132,000円 |
| ほかの定番 | TYPE L-2B 110,000円/TYPE MA-1 / BLACK 88,000円/TYPE G-1 71,500円 |
| 高い1着 | TYPE N-3A 308,000円 |
| 価格の出典 | 公式通販のジャケットの一覧(10月21日) |
| ひとこと | 海軍のA-2デッキジャケットも(新作紹介のページ) |
◎ The REAL McCOY’Sが合う人
・MA-1を、軍の仕様書の番号まで意識して選びたい人
・海軍のデッキジャケットを本格的な復刻で探している人
・10万円を超える1着を、長く着るつもりの人
12. TOYS McCOY(トイズマッコイ)|イラストレーターが興した、映画とフライトジャケットの復刻

TOYS McCOYは、イラストレーターの岡本博さんが1996年に設立した日本のブランドです。正規取扱店は「ヴィンテージミリタリーウェア復刻の金字塔」と紹介しています。
映画の衣装を題材にした服でも知られています。正規取扱店では、映画「タクシードライバー」を題材にしたM-65 フィールドジャケットが定価165,000円で並んでいます。
フライトジャケットでは、仕様書の番号(MIL-J-8279A)を名前に入れたMA-1 ALBERT TURNERが110,000円。
革のA-2は253,000円です(いずれも正規取扱店SEABEESの価格)。
いっぽうで、リップストップのジャングルファティーグジャケットは38,500円。ミリタリーシャツの感覚で着られる1着もあります。
| 項目 | TOYS McCOY |
|---|---|
| 発祥 | 日本(1996年、岡本博さんが設立) |
| 代表の1着 | MA-1 ALBERT TURNER(MIL-J-8279A)110,000円 |
| ほかの定番 | A-2 フライトジャケット 253,000円/M-65 TAXI DRIVER 定価165,000円 |
| 手ごろな1着 | JUNGLE FATIGUE JACKET RIP STOP 38,500円 |
| 価格の出典 | 正規取扱店(SEABEES・ジーンズマツヤ) |
| 買える場所 | 正規取扱店・Amazon など |
◎ TOYS McCOYが合う人
・映画で見たミリタリーを、そのまま着てみたい人
・細部まで作り込んだMA-1やA-2を探している人
・ジャングルファティーグのような軽い1着から始めたい人
13. Pherrow’s(フェローズ)|スウェットとL-2Aの復刻から始まった、日本のアメカジメーカー

Pherrow’sは、1990年代はじめに始まった日本のアメリカンカジュアルのメーカーです。公式サイトによると、最初に出したのはヴィンテージスウェットの完全復刻でした。
同じ年に、ナイロンのフライトジャケット「L-2A」も限定で復刻しています。
その後MA-1やL-2Bも出し、「ヴィンテージフライトレプリカ」というジャンルを築いたと紹介しています。
ジーンズやスウェットでも知られるので、アメカジとミリタリーを合わせたい人に向いています。
公式通販のL-2A フライトジャケットは税抜57,000円(税込62,700円)。表地はナイロン100%で、日本製です。
| 項目 | Pherrow’s |
|---|---|
| 発祥 | 日本(1990年代はじめ) |
| 出自 | ヴィンテージスウェットの復刻。同じ年にL-2Aも限定で復刻 |
| 代表の1着 | L-2A フライトジャケット 税込62,700円(日本製) |
| 得意なもの | フライトジャケット・ジーンズ・スウェット |
| 返品 | 受け取りから1週間以内(未使用) |
| 修理 | 公式通販で買った商品を受け付け |
◎ Pherrow’sが合う人
・MA-1より古いL-2Aの形が好きな人
・ジーンズやスウェットと合わせて、アメカジ寄りに着たい人
・日本製のフライトジャケットを6万円台で探している人
14. WAIPER.inc(ワイパー)|29の国・軍の放出品と、手ごろな復刻を並べる店

WAIPERは、福岡市中央区に本店がある株式会社WAIPERのミリタリーショップです。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スイスなど、29の国・軍の放出品を扱っています。
オリジナルブランドのWAIPER.incは、「実物への再現性」だけでなく「お求めやすい価格」にもこだわると説明しています。
1940年代の米陸軍のM-43 HBTコンバットジャケットを元にした1着は15,400円、M-65 フィールドカーゴパンツ(初期モデル)は10,780円です。
実物のデッドストックや、ALPHA INDUSTRIES・AVIREX・HOUSTON・Barbour・ARC’TERYXなどのブランドも同じ店でくらべられます。
サイト上部の案内では、3,980円以上で送料無料です(一部地域・大きな商品は対象外)。
| 項目 | WAIPER.inc |
|---|---|
| 運営 | 株式会社WAIPER(福岡市中央区) |
| 扱う放出品 | 29の国・軍(アメリカ・イギリス・フランス・スイスなど) |
| 代表の1着 | WAIPER.inc 1940’s U.S.ARMY M-43 MOD HBT コンバットジャケット 15,400円 |
| ほかの定番 | M-65 フィールドカーゴパンツ(初期モデル)10,780円/ECWCS GEN III LEVEL7 ジャケット 28,380円 |
| 送料 | 3,980円以上で送料無料(一部地域・大きな商品は対象外) |
| 返品 | 到着後7日以内に連絡(対象外の商品あり) |
◎ WAIPER.incが合う人
・実物と復刻を、同じ店でくらべてから選びたい人
・1万円台で、軍の服を元にした1着を試したい人
・ほかの人と同じになりにくい、各国の軍の服を探している人
【イギリス・ヨーロッパ】軍服から生まれた服を街着にする4ブランド

3つ目は、イギリスとイタリアのブランドです。アメリカの軍物とはちがい、潜水艦の部隊の服、登山隊の服、軍の装備から着想した服など、元になった話がブランドごとに異なります。
価格は6万円台から30万円台と高めですが、ジャケットやスラックスなどのきれいめの服にも合わせやすいのが強みです。30代・40代で、ミリタリーを大人っぽく着たい人に向いています。
15. Barbour(バブアー)|バイク用スーツから潜水艦部隊の服が生まれた、オイルドジャケット

Barbourは、1894年にイングランド北東部の港町サウスシールズで、ジョン・バブアーが始めたブランドです。
船乗りや漁師のために、オイルスキン(油を引いた防水の布)の服を作ったのが始まりです。
英国王室からは、1974年にエジンバラ公、1982年にエリザベス女王、1987年にチャールズ皇太子(当時)、2024年にチャールズ国王からロイヤルワラント(王室御用達の認定)を受けています。
軍との関わりは、バイクのスーツから生まれました。
1936年にバイク用の、上下がつながったスーツ「International」を出し、1940年には潜水艦アーシュラ号の艦長の依頼で2ピース版を作りました。
この「Ursula suit」は潜水艦部隊の標準の服になったと、公式が説明しています。
日本の公式通販では、Internationalのワックス コットン ジャケットが74,800円、Ursula ワックス ジャケットが95,700円。
乗馬用から生まれたビデイル(英国製)は70,400円です。
| 項目 | Barbour |
|---|---|
| 発祥 | イギリス・サウスシールズ(1894年) |
| 軍との関わり | 1940年の「Ursula suit」が潜水艦部隊の標準の服に |
| 代表の1着 | International ワックス コットン ジャケット 74,800円 |
| ほかの定番 | Ursula 95,700円/BEDALE 70,400円(英国製)/BEAUFORT 77,000円 |
| リワックス | 直営店の店頭で 4,000円〜6,000円+税(2023年10月の案内。約10〜14日) |
| 送料・返品 | 送料320円/到着後7日以内に問い合わせ |
◎ Barbourが合う人
・油を引いたコットンの、使うほどの味を楽しみたい人
・ジャケットやスラックスにも合わせられるアウターを探している人
・リワックスで直しながら長く着たい人
16. Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)|古い軍服と登山服を読み解く、英国のデザイナー

Nigel Cabournは、イギリスのデザイナー、ナイジェル・ケーボンのブランドです。古い軍服や登山の服を元に、いまの服として作り直すのが持ち味です。
代表作のカメラマンジャケットは、エベレスト登山隊の登山家ウィルフリッド・ノイスの写真から生まれたと、公式のジャーナルが説明しています。
大きなポケットは古い狩猟用のジャケットから、金属のクリップは古い海軍のパーカから取り入れました。
米陸軍が第二次世界大戦で使ったM-43 HBTジャケットの、量産されなかった試作品をヒントにしたジャケットもあります。
日本の総代理店はアウターリミッツで、40s FIELD PARKA FADE CAMOは74,800円、NANGAと組んだ60s US ARMY LINER JACKETは88,000円です。
| 項目 | Nigel Cabourn |
|---|---|
| 発祥 | イギリス |
| 作り方 | 古い軍服・登山服を元に、いまの服として作り直す |
| 代表の1着 | 40s FIELD PARKA FADE CAMO 74,800円 |
| ほかの1着 | NANGA × Nigel Cabourn 60s US ARMY LINER JACKET 88,000円 |
| 代表作 | カメラマンジャケット(エベレスト登山隊の写真から) |
| 日本の総代理店 | アウターリミッツ(OUTER LIMITS) |
◎ Nigel Cabournが合う人
・服の由来を知ってから選びたい人
・軍服の形を、上質な生地で大人っぽく着たい人
・他の人と同じになりにくいミリタリーを探している人
17. STONE ISLAND(ストーンアイランド)|軍の服と作業着から生まれた、生地の研究所

STONE ISLANDは、1982年にイタリアでマッシモ・オスティが始めたブランドです。
モンクレール社の公式の沿革によると、最初のコレクションは、軍の装備と作業着から着想を得たジャケット7点でした。
同じ年にオスティが作った生地「TELA STELLA」は、軍用の規格の帆布(キャンバス)を使ったものと説明されています。
軍の服の形を借りながら、生地や染めの新しい技術を試してきたブランドです。
2020年12月7日にモンクレールが買収を発表し、2021年にモンクレール グループの一員になりました(報道によると評価額は11.5億ユーロ)。
日本の公式通販の一覧で見えた範囲では、ジャケットが132,000円から308,000円です。
| 項目 | STONE ISLAND |
|---|---|
| 発祥 | イタリア(1982年、マッシモ・オスティ) |
| 軍との関わり | 最初のコレクションは軍の装備と作業着から着想 |
| 代表の1着 | SOFT SHELL-R_E.DYE® ジャケット 132,000円 |
| アウターの価格 | 126,500円(ダウンベスト)〜308,000円 |
| いまの会社 | モンクレール グループ(2021年から) |
| ひとこと | 色名が「ミリタリーグリーン」のダウンも |
◎ STONE ISLANDが合う人
・ミリタリーの形を、新しい生地の服として楽しみたい人
・ヨーロッパの街着らしい、すっきりしたミリタリーが好きな人
・アウターに10万円以上かけられる人
18. DIESEL(ディーゼル)|デニムのブランドが作る、ボンバージャケット

DIESELは、1978年にイタリアのモルヴェーナでレンツォ・ロッソが始めたブランドです。本流はデニムで、ミリタリーのブランドではありません。
それでも、MA-1と同じ「ボンバー」の形のジャケットが、公式通販に並んでいます。
日本の公式通販では、ボンバージャケット(W-KUNST)が80,300円、J-ARRY-WRDが100,100円です。
軍の服を忠実に作るのではなく、デザインの1つとしてミリタリーの形を取り入れるブランドです。デニムと合わせて、街着として着るのに向いています。
| 項目 | DIESEL |
|---|---|
| 発祥 | イタリア・モルヴェーナ(1978年、レンツォ・ロッソ) |
| 本流 | デニム |
| 代表の1着 | ボンバージャケット(W-KUNST)80,300円 |
| ほかの1着 | ボンバージャケット(J-ARRY-WRD)100,100円 |
| 送料・返品 | 880円、11,000円以上で無料/到着後7日以内 |
| ひとこと | ミリタリーの形をデザインとして楽しむ |
◎ DIESELが合う人
・デニムに合わせるボンバージャケットを探している人
・軍の服の再現より、デザインの新しさを取りたい人
・イタリアのブランドらしいデザインのボンバーを探している人
【山・極地・現場の機能派】軍・プロの現場の服を手がかりにする4ブランド

4つ目は、山や極地、仕事の現場の服から来たブランドです。軍の服の復刻ではありません。
プロ向けのライン(ARC’TERYX)、軍の制服の製造(Dickies)のように軍やプロの現場とつながるブランドと、軍服の名前や色を取り入れたブランド(ENGINEERED GARMENTS、Canada Goose)があります。
雨や雪に強い機能や、丈夫な生地を求める人は、このグループからも選べます。ミリタリーのパンツやブーツと合わせると、機能派の街着としてまとまります。
19. ARC’TERYX(アークテリクス)|特殊部隊向けのラインも持つ、山の機能派

ARC’TERYXは、1989年にカナダ・バンクーバーのクライマーたちが始めたブランドです。地下室でハーネスとバックパックを作るところから始まったと、公式が紹介しています。
軍との関わりは、プロ向けのラインです。20年以上にわたって戦術のプロに使われてきた「LEAF」は、2025年1月15日にプロ向けの「Arc’teryx PRO」に統合されました。
PROの対象は、ガイドやレスキュー、特殊作戦部隊と説明されています。
日本の公式通販で買えるのは一般のラインです。GORE-TEXのベータ ジャケットは68,200円、ベータ ARは110,000円、ベータ SVは132,000円。
軍の服の形ではありませんが、雨や雪の日も1着で通せる機能を持っています。
| 項目 | ARC’TERYX |
|---|---|
| 発祥 | カナダ・バンクーバー(1989年) |
| 軍との関わり | 戦術のプロ向けライン「LEAF」(2025年1月から Arc’teryx PRO) |
| 代表の1着 | ベータ ジャケット 68,200円(GORE-TEX) |
| ほかの1着 | ベータ AR 110,000円/ベータ SV 132,000円 |
| 生産 | 生地は中国、縫製はインドネシアなど(ベータ ジャケット) |
| 買える場所 | 公式通販・WAIPER など |
◎ ARC’TERYXが合う人
・ミリタリーの見た目より、雨や雪に強い機能をとりたい人
・黒や紺の無地で、すっきり着たい人
・通勤から山まで、1着で通したい人
20. Canada Goose(カナダグース)|極寒の地向けのダウンで知られる、カナダのブランド

Canada Gooseは、1957年にカナダのトロントで生まれたダウンのブランドです。
ミリタリーのブランドではありませんが、色に「Military Green」を持つパーカなど、ミリタリーと並べてくらべられる1着がそろいます。
日本の公式通販のメンズのパーカは、ラッセル パーカの165,000円から。
ジャスパー パーカは231,000円で、ダックダウンのフィルパワーは625、色はブラックやミリタリーグリーンなど4色です。
極寒の地を想定したエクスペディション パーカは308,000円です。
| 項目 | Canada Goose |
|---|---|
| 発祥 | カナダ・トロント(1957年) |
| 代表の1着 | ジャスパー パーカ 231,000円(色にミリタリーグリーン) |
| ほかの1着 | エクスペディション パーカ 308,000円 |
| メンズのパーカ | 165,000円(ラッセル)〜375,100円 |
| 送料・返品 | 495円、30,000円以上で無料/到着後7日以内に連絡 |
| ひとこと | 東京の冬には暖かすぎる日もある |
◎ Canada Gooseが合う人
・北海道や東北など、寒い地域で冬を過ごす人
・屋外で長い時間すごす仕事や趣味がある人
・ミリタリーグリーンの色で、極寒用のダウンを選びたい人
21. Dickies(ディッキーズ)|第二次世界大戦で軍の制服を作ったワークの定番

Dickiesは、1922年にアメリカ・テキサス州フォートワースで生まれたワークウェアのブランドです。
公式のブランドヒストリーによると、第二次世界大戦中にアメリカ政府から軍向けのユニフォーム900万着の製造を受け、一般向けの生産を一時止めました。
アイゼンハワージャケットは、第二次世界大戦の米軍パイロットのユニフォームから進化した形だと、公式が説明しています。
日本の公式サイトでは、Dickies × YAMAKI MAKOTO のアイゼンハワージャケットが25,300円、定番のダックフォートワースジャケットが19,800円で並んでいます。
2025年9月15日には、VFコーポレーションがDickiesをブルースター・アライアンスに6億ドルで売ると発表し、同年11月12日に売却が完了しました。
| 項目 | Dickies |
|---|---|
| 発祥 | アメリカ・テキサス州フォートワース(1922年) |
| 軍との関わり | 第二次世界大戦中に軍向けユニフォーム900万着を製造 |
| 代表の1着 | ダックフォートワースジャケット 19,800円 |
| ほかの1着 | Dickies × YAMAKI MAKOTO アイゼンハワージャケット 25,300円 |
| いまの会社 | ブルースター・アライアンス(2025年11月から) |
| 送料 | 550円、11,000円以上で無料 |
◎ Dickiesが合う人
・ワークとミリタリーを混ぜて着たい人
・874などのワークパンツに、軍服由来のジャケットを合わせたい人
・2万円前後で、丈夫なジャケットを探している人
22. ENGINEERED GARMENTS(エンジニアド ガーメンツ)|ネペンテスが手がける、ニューヨークのブランド

ENGINEERED GARMENTSは、1999年にニューヨークで生まれたブランドです。
ネペンテスアメリカ代表の鈴木大器さんが始め、2025年秋冬からは宮本健太さんと小田木邦匡さんがデザインを手がけています。
公式通販には、Fatigue PantやAviator Jacket(飛行士のジャケット)など、軍服を思わせる名前の服が並びます。
Bedford Jacketは42,900円、Aviator Jacketは75,900円、Highland Parka – Heavyweight Cotton Ripstopは72,600円です。
10月21日の時点で、GUとのコラボのフリース ユーティリティジャケット(4,990円)が10月下旬の販売予定と、GUの公式の一覧に出ています。
| 項目 | ENGINEERED GARMENTS |
|---|---|
| 発祥 | アメリカ・ニューヨーク(1999年) |
| 日本の運営 | ネペンテス(NEPENTHES) |
| 代表の1着 | Bedford Jacket – Heavyweight Cotton Ripstop 42,900円 |
| ほかの1着 | Aviator Jacket 75,900円/Highland Parka 72,600円 |
| パンツ | Fatigue Pant 30,800円 |
| ひとこと | GUとのコラボも(10月21日時点で10月下旬販売予定) |
◎ ENGINEERED GARMENTSが合う人
・ミリタリーの名前を持つ服を、ゆったりした形で着たい人
・生地の切り替えや、ポケットをたくさん付けた服が好きな人
・セレクトショップのような着こなしをしたい人
【手ごろに始める・セレクト】1万円台までで試せる3ブランド

最後は、手ごろな価格でミリタリーを試せるブランドです。GUのMA-1は4,990円、UNIQLOのMA-1は7,990円、FREAK’S STOREのMA-1は12,980円。
店舗でも試着できます(FREAK’S STOREのビッグシルエット MA-1は、オンラインストアと一部の店舗のみの取り扱い。UNIQLOとGUは、XSとXXL以上がオンライン限定です)。
はじめてのミリタリーで「自分に似合うか分からない」という人は、まずこのグループで丈や袖のふくらみを試し、気に入ったら軍物メーカーや復刻のブランドに進むのも1つの方法です。
23. FREAK’S STORE(フリークスストア)|1万円台のMA-1から、ALPHAの別注まで

FREAK’S STOREは、1986年に始まった日本のセレクトショップです。運営は株式会社デイトナ・インターナショナルで、公式通販は「Daytona Park」です。
オリジナルのミリタリーは手ごろです。ビッグシルエットのMA-1は12,980円、フェード加工のM-65(ライナー付きの3WAY)は18,997円。
どちらも、いまのゆったりした形に作り直しています。
いっぽうで、ALPHA INDUSTRIES × NANGA × FREAK’S STOREの別注の3WAY M-65 フィールドパーカは99,000円。
ライナーにダウン85%を入れた、冬まで着られる1着です。返品は到着から15日以内です(未使用・タグ付き)。
| 項目 | FREAK’S STORE |
|---|---|
| 発祥 | 日本(1986年)。運営はデイトナ・インターナショナル |
| 代表の1着 | ビッグシルエット MA-1 ナイロン フライトジャケット 12,980円 |
| ほかの1着 | フェード加工 3WAY M-65 ライナーセット 18,997円(10月21日:黒・オリーブは予約、11月下旬お届け) |
| 別注 | ALPHA INDUSTRIES × NANGA × FREAK’S STORE 3WAY M-65 99,000円 |
| 送料・返品 | 330円/到着から15日以内(未使用・タグ付き) |
| 買える場所 | 店舗・公式通販 Daytona Park |
◎ FREAK’S STOREが合う人
・1万円台で、いまっぽい形のMA-1を選びたい人
・店舗で試着してから決めたい人
・ブランドの別注を探している人
24. UNIQLO(ユニクロ)|7,990円で選べる、男女兼用のMA-1
UNIQLOでは、男女兼用の「MA-1ブルゾン」が7,990円で売られています(10月21日の公式の検索結果)。サイズはXS〜4XLまであり、XSとXXL〜4XLはオンライン限定です。
表地はナイロン100%(うちリサイクルナイロン49%)、中わたと裏地はポリエステル100%。色はオリーブ、ブラック、ダークブラウンの3色です。
まずはMA-1の丈や袖のふくらみが自分に合うかを試したい人に向いています。気に入ったら、ALPHA INDUSTRIESやAVIREXの本格的なMA-1にくらべてみましょう。
| 項目 | UNIQLO |
|---|---|
| 商品 | MA-1ブルゾン(男女兼用) |
| 価格 | 7,990円(10月21日) |
| 素材 | 表地ナイロン100%(リサイクル49%)、中わた・裏地ポリエステル100% |
| サイズ | XS〜4XL(XS・XXL〜4XLはオンライン限定) |
| 色 | オリーブ・ブラック・ダークブラウン |
| 買える場所 | 店舗・公式オンラインストア |
◎ UNIQLOが合う人
・まずは1万円以下でMA-1を試したい人
・大きいサイズ(4XLまで)が必要な人
・店舗で気軽に試着したい人
25. GU(ジーユー)|4,990円の中綿MA-1と、ENGINEERED GARMENTSとのコラボ
GUの「パデッドMA-1ブルゾン」は4,990円です(10月21日の公式の一覧)。男女兼用で、サイズはXS〜3XL、色はブラック、オリーブ、ネイビーの3色です。
表地はポリエステル100%(リサイクル100%)、中わたもポリエステル(リサイクル85%)。ナイロンのMA-1とは生地がちがいますが、中わた入りで冬の入りまで着られます。
ENGINEERED GARMENTSとのコラボのフリース ユーティリティジャケット(4,990円)も、10月21日の時点で10月下旬の販売予定と公式の一覧に出ています。
| 項目 | GU |
|---|---|
| 商品 | パデッドMA-1ブルゾン(男女兼用) |
| 価格 | 4,990円(10月21日) |
| 素材 | 表地ポリエステル100%(リサイクル)、中わたポリエステル |
| サイズ | XS〜3XL(XS・XXL・3XLはオンライン限定) |
| 色 | ブラック・オリーブ・ネイビー |
| コラボ | ENGINEERED GARMENTS のフリース ユーティリティジャケット 4,990円(10月21日時点で10月下旬販売予定) |
◎ GUが合う人
・5千円以下で、ミリタリーの形を試したい人
・学生や、はじめてMA-1を買う人
・流行の形を、1シーズン気軽に楽しみたい人
【予算別】1万5千円未満から6万円以上まで、ミリタリーの選び方

予算を決めると、候補のブランドが一気にしぼれます。この記事の25ブランドを、代表の1着の価格で4つに分けました。
1万5千円未満で選ぶなら
GUのMA-1(4,990円)、UNIQLOのMA-1(7,990円)、PROPPERのBDUジャケット(定価10,780円)、FREAK’S STOREのMA-1(12,980円)。
まずは形と丈を試す価格です。
1万5千円〜3万円未満で選ぶなら
WAIPER.incのM-43 HBTコンバットジャケット(15,400円)、Dickiesのダックフォートワースジャケット(19,800円)、HOUSTONのM-51(21,780円)、ROTHCOのM-65(22,330円)、AVIREXのMA-1(27,500円)。
長く着られる1着を選べる価格です。
3万円〜6万円未満で選ぶなら
ALPHAのMA-1(38,500円)とN-3B(50,600円)、FIDELITYのピーコート(41,800円)、ENGINEERED GARMENTSのBedford Jacket(42,900円)。
定番の看板アイテムがそろう価格です。
6万円以上で選ぶなら
Pherrow’sのL-2A(62,700円)、Schottのピーコート(66,000円)、BarbourのInternational(74,800円)、BUZZ RICKSON’SのMA-1(94,600円)、Canada Gooseのジャスパー パーカ(231,000円)。
素材や作りにこだわった1着を、長く着る価格です。
【着こなし】大人がミリタリーを着る6つの組み合わせと、年代別のコツ

ミリタリーの服は、軍の服が元なので、全身をそろえると作業着や制服のように見えます。大人っぽく着るコツは、ミリタリーの要素を1つにしぼって、ほかを無地のきれいめな服にすることです。
1. MA-1 × 白T × 黒のスラックス
MA-1の短い丈と、細めのスラックスの縦の線が合います。足元はローファーか白のスニーカーで。
合わせる服は、スラックスの記事でもくらべています。
2. M-65 × ニット × デニム
M-65のオリーブに、グレーや紺のニットを重ねると大人っぽくなります。デニムは濃い色が合います。
合わせる服は、ニットの記事でもくらべています。
3. モッズコート × シャツ × スラックス
丈の長いM-51は、ジャケットの代わりに通勤にも使えます。中はシャツや薄手のニットで。
合わせる服は、ビジネスカジュアルの記事でもくらべています。
4. N-3B × パーカ × 黒のパンツ
フードが2つ重ならないよう、パーカのフードはN-3Bの外に出して整えます。真冬の休日に。
合わせる服は、パーカの記事でもくらべています。
5. ピーコート × タートルニット × チノ
海軍のピーコートは、ミリタリーのアウターの中でも、きれいめの服に合わせやすい1着です(編集部の目安)。
合わせる服は、きれいめの記事でもくらべています。
6. カーゴパンツ × 無地のロンT
パンツをミリタリーにするときは、上は無地の黒・白・グレーにしぼると、作業着に見えません。
合わせる服は、ロンTの記事でもくらべています。
年代別のミリタリーの取り入れ方
| 年代 | 取り入れ方 | くわしくは |
|---|---|---|
| 20代 | MA-1やカーゴパンツを、Tシャツやスウェットと合わせて気軽に | 20代メンズのブランド |
| 30代 | アウター1点をミリタリーに。パンツはスラックスや濃いデニム | 30代メンズのブランド |
| 40代 | 黒や紺のMA-1、ピーコートなど、色を落ち着かせる | 40代メンズのブランド |
| 50代 | ピーコートやBarbourなど、素材のよいアウターを1点 | 50代メンズのブランド |
| 60代 | 紺のピーコートや、黒のアウターを1点。迷彩は小物まで | 60代メンズのブランド |
【サイズ】ミリタリーのサイズ選びで失敗しない5つの手順

ミリタリーの失敗でよくあるのが、サイズです。軍の服は、中に着こむことや動きやすさを考えて作られているので、同じ「M」でもブランドによって身幅や袖の長さがちがいます。
次の5つの手順で選びましょう。
とくに通販では、手順2の「寸法でくらべる」が大事です。FREAK’S STOREのMA-1のように「ビッグシルエット」と書かれた商品は、ふだんより大きく作られています。
返品の期限は、この記事のブランドでは到着後7日以内が中心です。FREAK’S STOREは15日以内、UNIQLOは出荷日を含む30日以内です。
サイズに不安があるときは、返品できる通販か、店舗で試着できるブランドを選びましょう。
サイズでつまずきやすい3つの場面
サイズ表の見方に迷ったら、ブランドの店舗や、WAIPERのように寸法の説明がくわしい通販で、着丈と身幅をくらべてみましょう。
【季節】ミリタリーのアウターはいつ買う?家計調査で見る買う時期

ミリタリーのアウターだけの統計はないので、男性用のコートと上着の月ごとの支出から、買う時期の目安を見ます。
総務省の家計調査(2025年、2人以上で暮らす家庭)では、どちらも11月が1年でいちばんの金額です。
コートの支出は11月に1年の34.7%が集まり、11月から1月の3か月で約68%になります。いっぽう、5〜8月はどの月も1年の2%未満です。
BUZZ RICKSON’SやTOYS McCOYのように、サイズによって在庫に差が出るブランドもあります。
ほしいアイテムが決まったら、在庫表示を見ながら10〜11月のうちに探しておくと安心です。
【どこで買う?】公式通販・ミリタリー専門店・セレクトショップの送料と返品

ミリタリーの服は、ブランドの公式通販、WAIPERのようなミリタリーの専門店、FREAK’S STOREのようなセレクトショップ、Amazonなどの通販で買えます。
経済産業省の調査では、2024年の「衣類・服装雑貨等」のネット通販の市場は2兆7,980億円で、EC化率(買い物のうちネットの割合)は23.38%でした。
ネット通販の市場が広がっているぶん、送料や返品の条件をくらべておくことが大切です。主な通販の条件をまとめました。
| 通販 | 送料 | 送料無料の条件 | 返品 |
|---|---|---|---|
| ALPHA INDUSTRIES 公式 | 550円 | 11,000円以上 | 店側の不備のみ(到着後7日以内) |
| HOUSTON 公式 | 550円 | 税抜10,000円以上 | 到着後7日以内に連絡 |
| BUZZ RICKSON’S(東洋エンタープライズ) | 無料 | 全品 | 店側の不備のみ(到着後7日以内) |
| Barbour 公式 | 320円 | プラチナ・ダイヤモンド会員のみ | 到着後7日以内に問い合わせ |
| WAIPER | 880円 | 3,980円以上(サイト上部の案内。一部地域・大きな商品は対象外) | 到着後7日以内に連絡 |
| FREAK’S STORE(Daytona Park) | 330円 | — | 到着から15日以内 |
| DIESEL 公式 | 880円 | 11,000円以上 | 到着後7日以内 |
| Canada Goose 公式 | 495円 | 30,000円以上 | 到着後7日以内に連絡 |
| Dickies 公式 | 550円 | 11,000円以上 | — |
※ 各通販の案内(2026年10月21日)。返品は未使用品が前提で、セール品・予約品などは対象外のことがあります。「—」は案内をこの記事で確認していないものです。AVIREXとSchottの公式通販(mix.tokyo)は、10月中旬の案内で送料550円・11,000円以上で無料、到着から7日以内の返品申請でした。ALPHA INDUSTRIES・AVIREX・Schottは、会員ランクによって送料が無料になる場合があります。HOUSTONは北海道・沖縄が追加1,100円です。
WAIPER|実物と復刻をまとめてくらべられるミリタリーの専門店
WAIPERは、福岡に本店がある株式会社WAIPERのミリタリーショップです。
29の国・軍の放出品と、オリジナルのWAIPER.inc、ALPHA INDUSTRIES・AVIREX・HOUSTON・ROTHCO・Barbourなどのブランドを同じサイトで扱っています。
同じM-65でも、実物の放出品と、ROTHCOやHOUSTONの復刻をくらべながら選べるのが専門店の強みです。
サイト上部の案内では、3,980円以上で送料無料です(一部地域・大きな商品は対象外)。
ほかのブランドもまとめて探すなら、メンズファッション通販サイトのランキングや、メンズのセレクトショップの記事も参考になります。
【手入れ】素材別の洗い方と、長く着るためのコツ

ミリタリーの服は丈夫ですが、素材ごとに手入れの方法がちがいます。まずは服の内側の洗濯表示を確かめ、そのうえで次の目安を参考にしてください。
| 素材 | 主なアイテム | 手入れの目安 |
|---|---|---|
| ナイロン(中わた入り) | MA-1・N-3B | 洗濯表示で洗えるものは、裏返してネットに入れて弱い水流で。中わたはしっかり乾かす |
| コットン・コットンナイロン | M-65・M-51・BDU・カーゴパンツ | 色落ちしやすいので単独で洗う。ライナーは外して別に |
| ウール(メルトン) | ピーコート・メルトン生地のN-1 | ブラシでほこりを落とし、汚れはクリーニングに |
| 革(ホースハイド・山羊革など) | A-2・革のフライトジャケット | 雨にぬれたら乾いた布でふき、日の当たらない場所で乾かす |
| オイルドコットン | Barbourのジャケット | 洗わずに、ぬれた布で汚れをふく。防水が落ちてきたらリワックス |
※ 洗い方は一般的な目安です。必ず服の洗濯表示と、ブランドの案内を優先してください。
Barbourのリワックス(油を塗り直すこと)は、日本ではバブアー代官山店と堀江店の店頭で受け付けています。国内の正規代理店で買ったワックスジャケットが対象です。
料金は短い丈(SPEY・TRANSPORT・BEDALEなど)が4,000円+税、長い丈(BORDER・GAMEFAIR・BURGHLEYなど)が6,000円+税。
受付から約10〜14日で、混み合う時期は1か月以上かかることがあります(2023年10月のお知らせ)。
ダウンや中わたのアウターは、シーズンが終わったら厚みのあるハンガーにかけて、風通しのよい場所に保管しましょう。
ミリタリーブランドに関するよくある質問
ミリタリーブランドで、はじめの1着は何がいい?
アイテムならMA-1かM-65、ブランドならALPHA INDUSTRIESかHOUSTONから見るのがおすすめです。ALPHA INDUSTRIESは日本公式の年表でMA-1・N-3B・M-65をどれも米軍に納めてきた会社で、HOUSTONは2万円台からモッズコートやMA-1がそろいます。
MA-1とM-65の違いは?
MA-1は米空軍のフライトジャケットで、ナイロンの生地と腰までの短い丈、リブの襟・袖・裾が特徴です。M-65は米陸軍のフィールドジャケットで、コットンとナイロンの混紡の生地、腰が隠れる丈、胸と腰の4つのポケット、襟にしまえるフードがあります。
日本のミリタリーブランドは?
この記事では、BUZZ RICKSON’S、HOUSTON、The REAL McCOY’S、TOYS McCOY、Pherrow’s、WAIPER.incを紹介しています。手ごろな価格なら、FREAK’S STORE、UNIQLO、GUにもMA-1があります。
安いミリタリーブランドは?
GUのパデッドMA-1ブルゾンが4,990円、UNIQLOのMA-1ブルゾンが7,990円、PROPPERのBDUジャケットが定価10,780円、FREAK’S STOREのMA-1が12,980円です。
実物と復刻はどっちがいい?
軍で使われた服そのものがほしいなら実物、新品で状態のよいものを選びたいなら復刻です。実物の中古は1点ずつ状態がちがうので、寸法と状態の説明をよく読んでから選びましょう。
MA-1の裏地がオレンジなのはなぜ?
「レスキューオレンジ」と呼ばれる色で、墜落や脱出のあとに見つけてもらいやすくするためです。中期の仕様書から、裏をオレンジにしたリバーシブルになりました。
N-3Bは東京だと暑い?
東京の1〜2月の平均気温は5〜6℃で、氷点下になる日は年に15日ほどです。寒い朝晩や長い外出には向きますが、毎日のアウターならMA-1やピーコートのほうが出番は増えます。
40代・50代でもミリタリーは着られる?
着られます。アウター1点だけをミリタリーにして、パンツと靴をきれいめにするのがコツです。色は黒・紺・オリーブなど落ち着いた色を選び、迷彩は小物にとどめると大人っぽくまとまります。
ミリタリーのサイズはどう選ぶ?
表記のS・M・Lではなく、商品ページの寸法で選びます。手持ちのいちばん合う上着の着丈・身幅・裄丈・肩幅を測ってくらべましょう。M-65などの実物は、「MEDIUM REGULAR」のように胸と身長が別々に書かれていることがあります。
ミリタリーの服は家で洗える?
ナイロンやコットンの服は、洗濯表示で洗えるものなら家で洗えます。ウールのピーコートはクリーニング、Barbourのようなオイルドジャケットは洗わずにふく手入れが基本です。
ミリタリーブランドの高いものと安いものは何がちがう?
生地や部品をどこまで当時の軍の服に近づけるか、どこで作るかがちがいます。たとえばBUZZ RICKSON’Sは当時の軍用規格にもとづいて素材や部品を再現し、MA-1は94,600円です。GUやUNIQLOのMA-1は、形を取り入れた手ごろな服です。
モッズコートとM-65の違いは?
日本で「モッズコート」と呼ばれるのは、おもに米陸軍のM-51のような、後ろの裾が割れたフィッシュテールのパーカです。M-65にもフィッシュテールのパーカがあり、HOUSTONは「M-65 PARKA」として36,080円で売っています。M-65フィールドジャケットは、腰が隠れる丈のジャケットです。
ミリタリーはどこで買うのがおすすめ?
新品の定番ならブランドの公式通販、実物と復刻をくらべたいならWAIPERのようなミリタリーの専門店、試着してから決めたいならFREAK’S STOREのようなセレクトショップがおすすめです。
MA-1は何月から何月まで着られる?
気象庁の平年値(1991〜2020年)では、東京の平均気温は12月から3月が5〜9℃台です。中わた入りのMA-1は12〜3月が中心で、11月や4月はM-65やM-51の出番です。MA-1は、寒い朝晩に着る程度になります。
まとめ|アイテムと気温を決めてから、ミリタリーブランドを選ぼう
メンズのミリタリーブランドを、出自で5つのグループに分けてご紹介しました。
◎ この記事のまとめ
・ブランドより先に、MA-1・M-65・N-3B・M-51・ピーコートなど、ほしいアイテムを決める
・東京なら、11月と4月はM-65やM-51、12〜3月はMA-1かピーコート、とくに寒い日はN-3B
・この記事で取り上げたMA-1は4,990円(GU)から132,000円(The REAL McCOY’S)まで。ALPHA INDUSTRIESの定番(MA-1・M-65・N-3B)は3〜5万円台
・実物(放出品)、復刻、ファッションブランドの3つの違いを知って選ぶ
・大人っぽく着るなら、ミリタリーは1点だけ。色は3色まで
迷ったら、軍にMA-1・N-3B・M-65を納めてきたALPHA INDUSTRIESか、2万円台から定番がそろうHOUSTONから見てみましょう。
WAIPERなら、実物と復刻、ブランドの1着を同じ店でくらべられます。
ほかの系統の服も知りたい人は、メンズファッションの系統一覧から、アメカジやワーク、ストリートの記事もどうぞ。
冬のアウター全体で迷ったら、30代メンズのアウターの記事や高級ダウンの記事、スタジャンの記事でもくらべています。
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